櫻井洋介 近影

先輩たちにインタビュー

2014年入社 プロデューサー / 櫻井洋介

仕事に向いているかどうかは、
やってみないとわからない。
畑違いの新米が企画した作品でも
アニメ化することがある
世界ですから。

私はパティシエやバーテンダーなど、計6年間の飲食業を経てアニメ業界に入った変わり種です。入社して制作進行という仕事に携わるうちに、プロデューサーを目指したいと考えるようになりました。

外部のスタジオを含め、関係するスタッフの間を行き来する制作進行は、よく緩衝材に例えられます。人と人をつなぎ、すべての関係者に気持ちよく仕事をしてもらい、作品を完成させる仕事だからです。必要な素質はコミュニケーション能力。単純に右から左へメッセージを伝えるだけではだめで、多くの人が関わる現場を円滑に回すための気遣いが欠かせません。私の場合は、飲食業で培った経験を活かすことができました。

個々の制作進行を束ねる制作デスクを経て、入社4年目でプロデューサーに。制作するアニメ作品の、スケジュール・予算・スタッフを管理する仕事です。もちろんビジネスなので数字はシビアにチェックします。けれど私がプロデューサーとして心がけているのは、視聴者を含め、作品に関わるすべての人たちに「いい作品だったね」と満足してもらうことなのです。

当社で制作している『からかい上手の高木さん』は、原作まんがに注目していた私が制作進行時代に企画書を書いた作品です。伝統を守りながらも新しいことに挑戦する会社らしく、先輩方は新米の企画を熱心に聞いてくれました。社外のいろいろな人たちの力もお借りしてアニメ化となり、1期は設定制作、2期はデスク、そして3期は劇場版のプロデューサーとして関わることができたのです。振り返ると、まさに高木さんと一緒に成長してきたように感じています。

もしもアニメ業界に入ることをためらっている人がいるなら、思い切って飛び込んでみてください。特殊な経歴を経て業界に入った私だから言えることだと思っています。その業界や仕事に向いているかどうかは、実際にやってみないとわからないもの。畑違いの新米が企画した作品でもアニメ化することがある世界ですから、あなたのやりたいことだってかなうかもしれませんよ。

Other Interview

2020年入社
作画 / 樋上あやめ
2019年入社
作画 / 平井あかね

2013年入社
演出 / 今村洋輝
1996年入社
監督 / 髙橋渉