アニメ あたしンち
スタッフ
スタッフトップへ戻る
スタッフが語る「あたしンち」第12回 アシスタントプロデューサー 大金修一氏
制作の段取りやスケジュール管理、実写撮影や料理のカロリー計算に至るまで、更に、出番となれば、母の着ぐるみをかぶりガニマタで歩きます!

4年前、「母の着ぐるみの撮影があるけど手伝って!」と言われ、カメラを運ぶ手伝いをしたことがありました。思えば、これが僕の『あたしンち』初仕事でしたね。当時の僕は他のアニメ番組のスタッフで、この時はお手伝いの立場だったのですが、その後、僕自身が、その着ぐるみの中に入ることになるとは…(笑)。

「あなたの街に母が来る!」お昼ごはん、な〜に?シリーズで、ママさんバレーボールチームや相撲部屋を訪問したことも!

その後は、『あたしンち』の担当になってから、着ぐるみの撮影を手伝って欲しいと声がかかりました。番組タイアップの企画で、『クレヨンしんちゃん』の着ぐるみと一緒に『あたしンち』の母が吊り橋を渡る場面の撮影でした。そこで突然、「母の着ぐるみに入って!」と言われ驚いていると、大柄なプロデューサーが「オレは入れないだろ!」と(笑)。着ぐるみに入れる条件を満たしているのは僕!?仕方ありません…。僕は着ぐるみに入り「母」になりました。ここから、僕の「スーツアクター」としての人生が始まりました(笑)。

「あたしンち」テーマソングのCD発売でCDショップを訪問したり、ファン感謝祭でも母は大活躍!

母の着ぐるみは、釣鐘式になっていて中は直径80センチの空洞なんです。細かいアクションがしづらい着ぐるみですが、後で編集しながら動きをチェックしていると、「かわいくないなぁ…」と感じ改善をはかりました。「母」をイメージして全体的に雑に動くように、歩き方はガニマタで、そして立っている時は足をそろえず「ハ」の字になるように。工夫を重ねていくうちに、まわりのスタッフからは、「みるみるお母さんになってきたよ!」と言われるようになりました。着ぐるみの中で汗だくになり、他のスタッフに着替えのTシャツを買いに走ってもらったこともありましたが、努力の甲斐ありました〜(笑)。

ショートコーナー
「マナータチバナのマナー講座」

アシスタントプロデューサーの仕事は他にもあります(笑)。大まかな作品の方向性は監督やプロデューサーで決めていきますが、実際現場でどういうスケジュールで動かすか、調整するのが僕の仕事です。『あたしンち』は、毎週オンエアされる作品なので、6班に分かれ各話を制作しています。絵を描く人、色を塗る人など各方面の調整を行い、スケジュール表を作り、各担当のアップ日には催促することもあります。

ショートコーナー
「マンマ・タチバナの美麗にクッキング」

また、本編のストーリー以外のショートコーナーや、番組タイアップについての細かい調整も行います。たとえば「マナータチバナ」では、マナーの内容が正しいかの確認をしたり、「美麗にクッキング」では、料理のカロリー計算も行います。テレビ局から本編以外のショートコーナーや細かいことについて問い合わせがあれば、監督の手を煩わせないよう僕が窓口になり対応しています。 アシスタントプロデューサーの仕事、汗だくになるのは、着ぐるみの中だけではないかもしれませんね(笑)。

プロフィール
大金 修一
『美味しんぼ』『ドラえもん』の制作進行・制作デスクなどを経て、アニメ『あたしンち』に2005年から制作デスクとして関わる。現在はアシスタントプロデューサー。

スタッフトップへ戻る

あたしンちトップへ ページトップへ

SHIN-EI ANIMATION